板橋～蕨 2007.1.13

１１：０８ＡＭ、前回ゴールの板橋を出発。

少し歩くと右側に縁切榎という史跡がある。

この榎の皮を煎じて相手に飲ませれば別れられるという言い伝えがあったそうだ。

幕末に皇女和宮が１４代将軍家茂に降嫁する道中ではこの榎を包んで見えなくした。

現在の木は３代目で位置も元の位置とは反対になっている。

巣鴨で国道１７号線を左にそれて以来道幅の狭い商店街を通って来た旧中山道は板橋宿を出たあたりで再び国道１７号線と合流する。

そしてそこから１ｋｍほどの所に志村一里塚が国道の両側からせり出す形で現存している。

中山道で最初の現存する一里塚だ。

旧中山道は一里塚を過ぎるとまた左にそれる。

すぐに清水坂という坂をＳ字状に下る。

その後国道１７号線と交差して一旦右にそれた旧中山道は再び国道と合流して荒川に向かう。

往時は戸田の渡しから渡し船で渡っていた川を戸田橋で越えて戸田市に入る。

ここから埼玉県だ。

堤防の上の車でしかアクセスできない場所に戸田の渡しの碑と案内板が建っている。

どちらも車道の方を向いている。

一体誰に見せるための物なのだろうか。

戸田市内の旧道はほぼ消失している。

ほんの短い湾曲した裏道にその名残を見るのみだ。

そしてまた国道１７号線に合流する。

そこから１ｋｍ足らずで「中山道蕨宿」という碑が現れて旧道は右にそれる。

蕨宿に入った。

３：４８ＰＭ、蕨宿本陣の跡で今日の歩き旅を終了した。

---

【←前へ】【次へ→】