下諏訪~(下諏訪駅)2008.4.28
聴泉閣かめやのお食事処で朝食をとった後、きのうも入った旧本陣時代の座敷にまた寄ってみた。
庭の良さは相変わらずわからない。
座敷には格式の高さを示す上段の間がある。
内部を公開している現存本陣でも上段の間は立ち入れないことが多いのだが、ここはフリーなので遠慮なく写真を撮らせてもらった。
「下諏訪宿本陣を訪れた方々」という紙が額に入れて小壁に掲げてあり、そこには皇女和宮の次に水戸浪士と書かれてある。
天狗党の面々だ。
昨日通った古戦場での戦いを経てこの本陣にやって来たわけだ。
この後の余りにも無残な己の末路をまだ知らない彼らにとって最後の安息のひとときだったかも知れない。
今日は和田峠越えのための予備日のような日だ。
もし昨日中に下諏訪まで歩けなかったら今日はそこまで戻って再開するつもりだった。
幸いそんなことにはならなかったので、今日の予定は昨日のゴール地点、中山道甲州街道合流地点から下諏訪駅までの1km足らずだ。
9:59AM、宿を出てまずは諏訪大社下社秋宮に行く。
目を引くのは君が代でおなじみのさざれ石の実物だ。
説明板によると石灰が雨水に溶解され粘着力の強い乳状液となり、さらに小石を凝結して次第に大きな巌となりそれが苔むしている。
まさに“千代に八千代に”だが、うろこ状の苔が少々不気味な見た目である。
その次は「鎌倉街道ロマンの道」を適当に散策。
のどかな田園風景を満喫。
11:41AM、中山道を歩き始める。
甲州街道との合流地点で直進する甲州街道と別れ、ほぼ直角に右折する。
すぐに古民家を利用した下諏訪町歴史民俗資料館に入る。
そこに「街道と宿場全国地図」という資料が額入りで掲げてある。
全国の主要な街道と宿場が載っている地図だ。
これは是非欲しいと思ったが、あいにく配布・販売はしていないということなので一応カメラには収めておいた。
資料館を出て諏訪湖に向かってゆっくり下る中山道を歩く。
下諏訪宿には旧い建物を活用した小物屋や喫茶店があっていい雰囲気だ。
宿場を出て国道と合流し下諏訪駅に着いた。
次回は塩尻峠を越える。
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